タイ時間午前八時(日本時間午前十時)
時差ボケが治らない+とても暑くて目が覚める=現地時間4時起き。
睡眠時間が8時間に届かないけど暑いから仕方ない。寝たのはタイ時間夜12時。
このころは、4日目に買ったトランプで、留学生だけで毎夜のようにセブンブリッジやドボン、二八、大富豪、じじ抜き、死地並べ、ダウトなどを遊んでいた。他にすることないんだもの。
トランプがギャンブルに当たるため、タイではマイナーなものであるようで、チューターは遊び方を知らなかった。
ちょっと横道にそれるけど、忘れないうちにトランプ*1の話をしておこう。
タイのトランプは、以前述べた通り、日本のトランプに比べたらいくらか正方形に近い。そして、Jokerが4枚入っている。
この4枚のJokerを取り込んだ大富豪やダウト、じじ抜きなどがどうなることか、想像に難くない。我々はJoker四枚入りの大富豪を「乱世」と呼んでいた。
また、トランプで遊ぶ時には必ずお菓子を買っていた。これはまあ年功序列で用意したわけではなく、単純にいろんなお菓子を食べてみようという試みでしこたま買い込んだだけの話である。
飴やらガムやら試しているうちに、ポテチが比較的安定していることがわかった。
安定しているといっても、味付けにムラがあって、しょっぱかったり甘すぎたり。
一週間もしないうちに、夜のお供は塩ポテチとハニーバターチップスになった。
さて、話をもとに戻します。
朝八時に集まってから、テクノエキスポに展示する機材の運搬作業を始める。
このトラックに積み込む。
機材は、二日前の実習でGrand Auditioriumに置いたままなので、そこまで取りに行く。
で、積み込み終わって、お昼ご飯を食べる。
いつもの講義棟の近くのカフェテリアに戻るため、チューターのバイクに2人乗り。
「乗れよ」と眼だけで語る彼女はかっこよかった。けどヘルメット欲しかった。
このカフェテリアは結構広い。
お店もバリエーションがあって、ムスリム向けの料理もある。
GODZILLAというコーヒーショップ。
タイのコーヒーショップはコーヒー専門店とは異なり、品ぞろえ的には日本の純喫茶と同等以上。
冷たい飲み物や氷追加、フラッペなどは追加料金。
昼寝する犬。
ご飯を食べたら、教授の部屋で段取りをみんなで確認する。
この辺を持っていく仕事を与えられた。
いよいよテクノエキスポの会場へ向けて出発。
会場は、Bang Na にある Bangkok International Trade & Exhibition Centre(BITEC)。
チューターの車で移動する。ついでに車の写真を撮る。
このインプレッサが綺麗に見えるのはくっそ暑い日差しのおかげ。
車内温度のことなんか考えたくもなかった。
快晴の青空で、ハイウェイを120km/hくらい出してぶっ飛ばす。
片側4車線、時には6車線ととても広い。
会場は既に準備が進んでいた。ブースとかの仕切りはすでに出来てた。
皆で準備を始める。
この人はYamahaの調律師。がやがやと騒がしい会場の中、耳だけで調律していた。
無事に運んだ。
角が丸いフォントなため、遠目に見ると「ライブ!59」って見える。
某〇〇ライブ!のせいだ。*2
設営もひと段落(というか手持無沙汰)だったので、会場を見て回る。
会場の3分の1はKMITLのブースで、もう3分の1を企業が使い、残りの半分を金融・教育関連のブースが、最後の残りを日系企業が使用する感じ。
日系企業の中に、「なんくるないさー」hogehoge(忘れた)という企業が、えびせんにマヨソースぶっかけた卵を乗っけたエビたまなんたら(忘れた)を売っていて、「沖縄の会社なんですか」と聞いたら「いいえうちは大阪にある介護ホームを運営する会社です」って返されて「???」だった。
BITECではいろんなイベントが併催されていて、全て翌日から始まるそうな。
そのため、準備の段階でおおわらわ。
このブースはKMITLのAAAのブース。
ヘリコプターなのか軽飛行機なのかよくわからない航空機と、戦闘機のダウンスケールサイズを展示するそう。
この航空機はドイツ製で、タイ国内ではまだこの一機しか導入していないそうな。
日本だと航空法上は軽飛行機に分類されると思う。ヘリパッドでの離着陸は法律上出来なさそう。機体的にはできるけど。詳しい人教えてください。
また車。今度は展示車。
Fit。EVですって。ナンバー見る限り4年前の車両っぽい?(多分 "FIT 2012"というナンバー)
かっこいい。2000万円は越えるそうな。リアにでっかいバッテリー積んでる。
タイと言えばトゥクトゥク。ヤクザもマフィアもみんなトゥクトゥク。
新開発、バキュームトゥクトゥク。真空タンクを背負ったトゥクトゥク。
しかしなぜこれにこだわるのだろうか。
KMITLの工学部の展示品。煙草の煙の量を測定し、ヘヴィースモーカーには音声で注意して、喫煙を改善させる仕組みだそうな。
自分たちのブースに戻ってきてみると、ピアノの調律が終わっていた。
早速動作テスト。
ちゃんと動作した。
自動演奏システム。
MIDIの信号を受け取って、ピアノの下部から電子制御して演奏する。
これだけなら仕組みとしては難しくはないが、本来は遠隔地での演奏にリアルタイムで同調して演奏を再現する装置。
さすがに会期中ぶっ通しで誰かに演奏してもらうわけにもいかず、あらかじめ用意したMIDIデータで演奏している。
設営終わり。
手前の胸像は、短髪の草彅剛の見た目の教授。バイノーラル音声を体感するため、耳の部分にマイクを埋め込んである。
外国から招聘されてからこの胸像が作られたことを考えると、結構仕事が早い。
設営が終わるのを待っている間、配属学科の他の教授達とおしゃべり。
タイ語しか喋れない教授とは、タブレットと紙を駆使しつつコミュニケーション。
媚薬とかエネマグラとかのタイ語を(何故か)教えてもらった。別に知りたかったわけではない。ついでにタイの政治(タイは軍事政権)への批難や釧路の場所の話とかで盛り上がった。
準備が完了したところで、教授が僕の歓迎会を行うからお店に行こうと皆を誘う。
Thank you, Asst. Prof. Dr. Pitak Thumwarin!! ありがとうございます教授!
お店はここ。紹介したいけどタイ語だからわからない。
美味しいお店だったから、タイに行ったら現地の人にどうにかしてここに案内してもらうといいかもしれない。
鍋がしゃぶしゃぶ...というかジンギスカンで使うやつに似ている。
真ん中の山の部分で焼いたり、出汁にくぐらせてしゃぶしゃぶにしたり。
以下飯テロ
で、皆でおいしく焼肉食べていると、突然足にモフスルスルという感触。
びっくりして足元をのぞき込むと...
にゃーーーーーーーーーーーー(社会性フィルター)ーーーーーーーーーーーーーん
こいつも野良で、お店にくるお客さんのおこぼれが目当てらしい。
ほかにも、花売りやお菓子売りなどがお店に入ってきて買わないかと言ってくる。
Ayutthaya行った時もいたけど。
チューターに聞くと、「彼ら(彼女ら)は近隣国から流入してきた人間がほとんど」
売り子に小人がいたが、「彼は病気ではなく、そういう民族」と説明された。今の時代、そのような民族は数多いるので、珍しくはない。
タイにもいるとまでは思わなかっただけ。
お肉おいしかった。スープが美味かった。野菜も出汁を吸っておいしかった。
食べてる途中、路肩に止めようとバックいた車が後ろの車と追突事故を起こした。
後ろから男が3人くらいおりてきて、これは荒れるかと思ったら、追突した前の車から男一人と女二人降りてきて、ドライバーが女だったからうやむやに「いや、こっちの車は大したことないから...」という感じで当事者の間で解決したっぽかった。
歓迎会だったので、ご飯代は全部教授達が支払ってくれた。
人の金で食べる焼肉はとてもおいしい。