とりあえずそれっぽい単語を並べまくってみた。
これは、だだっ広い北の大地の中の、直線距離にしておよそ300km離れている、大都会札幌(すすきの近辺が最近ちょっと寂れてきた)と道東最大の街釧路(駅周辺が衰退著しい)をシャトルランするためのいくつかの方法を紹介する記事である。
この記事は、 釧路高専 Advent Calendar 2019 の 10日目 の記事です。
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まず、釧路と札幌を往復することは、釧路高専生なら割と頻繁に起こり得る。
何せ札幌方面から入学してくる学生もいるからだ。あと大半の高専生は南2条に用があると思う。もっと言うと29番出口。
そこで、貧乏な学生でもその気になれば何とかなるレベルの*1往復方法を網羅しよう。
釧路高専には寮生も当然にいるので、往復の地点は釧路高専 - JR札幌駅近辺にする。
タイトルにシャトルランと入れているので、単年度中に釧路 - 札幌間を5往復するものとする。年に5回くらい札幌行く用事あるでしょ。ない?資格試験とかあるでしょ?TOEIC公開テストとか。電験三種とか。〇thLIVEとか。春休みとGWと夏休みと秋イベと冬休みで5往復するでしょ。ハイそういうことで。
高速バスルート
想定ルート:釧路高専 -(徒歩) - 大楽毛駅前停留所 -(バス)- 札幌駅前バスターミナル
学校と大楽毛駅までの距離は1.5kmほど離れているが、バス停の数はわずかに2つ、しかも乗継が良くはないし何より移動費をケチりたい諸君のことだから歩くだろう。というかわざわざ便数の少ない高専前で大楽毛駅行くためにバスを待つの面倒。
このルートの優れている点は、スターライト釧路号(北海道中央バス、くしろバス、阿寒バス)と釧路特急ニュースター号(北海道バス)の2路線が設定されていることである。
「価格競争ガ―」とか言う話ではなく、単純に便数が多い。
2019年末現在、
- スターライト(ry号は、日中4往復、深夜1往復。
- ry)ニュースター号は、日中3往復(曜日限定便が1往復/週あり)、深夜1往復。
2路線合わせて9便/日が運行されている。乗りやすい。
料金的には安い方を利用するとして、ニュースター号の5枚綴り回数券を2つ買って、年間5往復するものとすると...
22,700 × 2 = 45,400 [ yen ] となる。4,540 [ yen / one way ] である。
ただし、来年、令和2年2月5日より値上がりする。
23,200 × 2 = 46,400 [ yen ] となり、 4,640 [ yen / one way ] である。
学割往復買うくらいなら5往復することを見越して回数券を買った方が良い。
学割往復でも値上げ後の運賃で 4,700 [ yen / one way ] なのだが。
移動にかかる費用最安なのは間違いない。
欠点を挙げるとしても、移動時間が約6時間と長いことと、夜行便で移動すると到着時間が朝5時台と早いことぐらい。
長時間の着席は腰が痛くなるとか乗り物酔いしやすい人でなければ然程困ることはないだろう。
ただし、冬期間の早朝着はドチャクソ寒い。
また、金券ショップでバス券が買えるので、5往復しない人でも定価以下で利用することが可能だ。逆に、余った回数券を金券ショップに引き取ってもらってもいいかもしれない。面倒だったら札幌に行く用事のある友人にプレゼント(若しくは売りつけ)してあげよう。
飛行機ルート(その1)
想定ルート:釧路高専 - (空港連絡バス) - 釧路空港 - (HAC) - 丘珠空港 - (空港連絡バス) - 札幌駅前
飛行機は速い。これは自明である。
所要時間で見れば最速の移動手段。高専から釧路空港までおよそ20分、飛行時間はおよそ50分、丘珠空港から札幌駅前まで約30分。総じて所要時間は約100分だ。
飛行機は、チケットの購入時期によって値段が変動するが、学生だからこそ使える最安手段を行使すると、5000 [ yen / one way ] で買える。HACはJALグループの航空会社であるため、JALのスカイメイトが利用できるのだ。
スカイメイトとは、12歳以上26歳未満の人が搭乗日当日に空港で空席のある便に飛び乗れるシステム。予約ができないので満席だったりすると搭乗チャレンジ失敗となるのだが、リセットすれば問題ない*2。
空席確認はJALの予約サイトで行えるので、スカイメイトチャレンジの可否はある程度推測可能だ。
OKD - KUH 路線を担当する機材は小さなターボプロップ機であるため、一度に乗れる人数には限りがあるが、常に満席で飛ぶということもないため、比較的スカイメイトチャレンジは成功しやすい。
何より、思い立ったら即行動を実行するならば、空席が確認できればこの手段が安定である。
また、予め航空券を買うのであれば、スマホで電子搭乗券を発券することができるので、チケットレスで乗れる。全てネットで済む。
というわけで、移動にかかる費用を計算すると...
以上より、5950 [ yen / one way ] となる。高速バスよりちょっと高いが、移動時間には代えられない。あとマイレージも貯まる。JALカードを作ろう。
欠点を挙げると、バス以上に天候に左右されやすいこと、あらかじめ航空券を買うのであれば値段が変動する(というか買うなら早いうちから購入するべき)こと。スカイメイトチャレンジを乗り越える必要があること(難易度:易)。乗り換えが2回あること(迷うことはないので困らないが)。
最大の欠点は「風邪をひいている時等に飛行機に乗ると頭痛が酷くなる」こと。
元気じゃないと飛行機には乗れない。詳しくは航空性中耳炎で検索。
空が怖いかバスや鉄道が好きな人でなければ選択肢として十分だと思われる。
鉄道ルート
想定ルート:釧路高専 - (徒歩) - 大楽毛駅 - (鈍行) - 釧路駅 - (特急スーパーおおぞら) - 札幌駅
一度西に戻ってしまうが特急の始発駅から乗って札幌へ向かうルートである。
旅情を味わいたい人や移動しながら弁当でも食べたい人はこのルートだろう。
鈍行だけで札幌に行きたい人はこの記事の主題から逸れるので自力で行って。
この記事の趣旨的に、鉄道ルートは困ったことに最安でも最速でもない。
ここでこの話はおしまいなのである。
なにより、金券ショップでも遠方の乗車券、特急券の取り扱いをやめてしまったので、値段や時間的メリットが本当に何にもない。
強いてメリットを挙げるならば1便当たりの座席数の多さである。
高専生がバスや飛行機に収まらないぐらいの民族大移動を行うのであれば選択肢として妥当である。
若しくは教職員に引率されるのであれば(道内の移動は陸路が原則であるため)。
値段的には 10,280 [ yen ] なので、ここから学割などが適応されてもう少し安く移動できる。
欠点としては、大楽毛駅で発券できないので、乗車日当日かそれ以前に1度釧路駅に行ってきっぷを発券して貰わないと乗れない。(最近乗ってなさすぎてチケットレスに乗れるかはわからない)
あと現行の特急車両にコンセント類の設備がない。
某中間管理職の何某のようにちょっとした旅行気分で行きたい人にはオススメ。
飛行機ルート(その2)
想定ルート:釧路高専 - (空港連絡バス) - 釧路空港 - (ANA) - 新千歳空港 - (バス/快速エアポート) - 札幌駅
飛行機ルートには、もう1つ、新千歳空港(CTS)へ向かうルートがある。
これは、丘珠へ行けなかったときの代替ルートであると共に、わざわざ新千歳空港へ向かうメリットを活かせるルートでもある。
新千歳空港には、宿泊施設と♨温泉♨と❄雪ミクスカイタウン❄がある。あと映画館にゲームセンター、飲食店と、空港の中で過ごすことが可能である。
札幌へ向かう本題から逸れてしまうが、ここのゲーセン(APINA新千歳空港店)、初音ミク関連のグッズの取り揃えが良く、クレーンゲームの景品の狙いどころである。マジオススメ。
ANAにも、スマートU25という制度があり、12歳以上25歳以下は優遇されているのだ。しかも、スマートU25は予約できる。座席を確保できてから空港に向かえばよいので、空振ることもない。
風呂桶片手に空港へ行こう。
新千歳空港は遊べる空港なのだ。
まとめ
移動費用:鉄道 > CTS > OKD > バス
所要時間:OKD > CTS >> 鉄道 >> バス
快適度合:OKD > CTS > 鉄道 = バス
運行頻度:バス > 鉄道 > OKD = CTS
オススメ:OKD > バス > CTS > 鉄道
以上の評価は主観による目的地への移動を最優先にした場合の評価であり、寄り道や副目的を勘案していない。
また、他の移動方法を貶める意図はないので、皆さん好きな手段で札幌に行くといいと思います。
以上。